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上野桜木あたりとは

つながる、ひろがる、
上野桜木あたり
上野桜木あたり

ここ上野桜木は、昭和13年(1938年)に建てられた三軒家を活かした、店舗と工房、そして住まいが一体となった場所です。路地と座敷でつながるこのエリアは、地域の人々だけでなく、訪れる皆さんにも大人から子どもまで、共に楽しめる特別な空間です。
古き良き
東京の暮らしを再発見
東京の暮らしを再発見

谷中・上野桜木界隈は、豊かな路地や木造住宅、歴史的な寺院が点在し、国内外から古き良き日本の暮らしを求めて訪れる人々に愛されています。ここでは、20年以上にわたりNPOが歴史的建物の保全と活用を模索し、地域コミュニティとの交流の場を育んできました。
地域と文化をつなぐ場所

上野桜木あたりは、古い建物の魅力と暮らしの文化を体験・共感することができる場所です。民間有志の手によって再生された町家や屋敷は、オーナーとテナント、そして訪れる人々が共に主役となり、楽しい居場所として日々の交流を築いています。
今日の暮らしと
昔の理想を融合
昔の理想を融合

昭和初期の家族の歴史や理想を丁寧に読み込み、改修した建物群は、新たに入る人々や訪れる方々にその魅力を感じ取っていただけるよう工夫されています。「ろじ・ざしき」では、マルシェやカフェ、ヨガなどのコミュニティ活動も行われ、日々多くの地域の方々や観光客が自然な形で交流する場となっています。
ご訪問を
心よりお待ちしています
心よりお待ちしています

上野桜木あたりは、地域の宝である歴史的建造物を大切にし、それを通じて地域社会の活性化を目指す場所です。ぜひお気軽にご訪問ください。暮らしの良さと多様な文化が交差するこの場所で、新たな出会いと体験をお楽しみください。
上野桜木あたりが
注目されるようになった要因
注目されるようになった要因

塚越商事株式会社 代表取締役 塚越 良太
上野桜木あたりが注目されるようになった要因の一つに、2015年度のグッドデザイン賞を受賞したことが挙げられます。
「昭和13年築の三軒家の保存と改修・活用のバランスを大切に再生させたプロジェクト」である点が評価されたということです。
その背景には、仕掛け人となったグループの存在があります。
そのグループの中心人物である、NPO法人たいとう歴史都市研究会です。塚越商事株式会社 代表取締役 塚越良太様にお話を伺いました。
実は、谷中や上野桜木にはかつて多くの古い住宅や店舗、銭湯などの建物が残っていましたが、ここ数十年で急速に取り壊され、姿を消していきました。こうした状況の中、古い建物を残しながら町を再生していこうという取り組みが、さまざまな人の手によって進められてきました。平成12年(2001年)に設立され、2003年にNPO法人化した「たい歴」も、その取り組みのひとつです。
「たい歴」と「上野桜木あたり」のオーナーとの最初の接点は、“ドラマのロケ地”としての活用でした。テレビ局から良いロケ地がないかと相談を受けた際に、思い浮かべたのがこの場所でした。というのも、見学会などを通じてこの建物を訪れており、当時はまだ住人がいたものの、徐々に住人が減っていく様子を見て、再生の手助けができないかと気にかけていたからです。
当時、オーナーはこの場所を離れていましたが、近隣の方の紹介で連絡を取り、ロケについて相談したところ、快く了承していただき、実際にロケ地として使用することができました。ちょうどその頃、オーナー側も土地の権利関係を整理し、三軒家を法人で所有し、有効活用したいと考えていた時期でした。
オーナーとしても、代々家族が暮らした思い出のある建物をできるだけ残したいという思いがありました。そこで「たい歴」では、建物保存修復の専門家や建築家、造園家、そして建物活用を希望する事業者とチームを組み、プロジェクトに取り組みました。
協議の結果、建物と路地を隔てていた塀を取り除き、路地と一体となった交流スペースを創出し、それぞれの建物を改修して運用者に貸し出すなど、新たな魅力を加えるプランを提案しました。
他団体からも建物活用の提案があったようですが、「たい歴」の提案が採用された理由について、「ここに住みたい、商売を始めたいという人たちを集めた交流会にオーナー家族にも参加していただいたことで、この家や場所を大切にしながら活用したいという思いを持った人がいるという実感を持っていただけたことが大きかったのではないか」と話しています。
「たい歴」では、建物の調査を行い改修プランを立て、活用希望者や企業とのマッチングを行い、さらに維持管理も担っています。ただし、マッチングに関しては地域の方々に配慮し、慎重に進めています。
たとえば、地元の方から「日常で買い物できる店が減っている」「焼きたてのパンが買える店が欲しい」といった声があったことを受けて、ベーカリーの誘致を優先しました。また、オーナーや入居者とともに活用のガイドラインも定めました。
たとえば、住宅地内でビアホールを営業する場合には、酔客による騒音などで近隣に迷惑がかからないように、営業時間を入店20:00(閉店20:30)までとするなどの配慮を行っています。店舗側も、大人数の団体予約を受けないなどの対応をしています。
このような丁寧な取り組みによって再生されたのが、「上野桜木あたり」なのです。

再生前

再生後